【彼女をレンタルする時代】男がついていってもいいんじゃない?

高校生の頃に憧れていた先輩は、女ながらに生徒会長を務め、居合道部では主将を務めた白袴の似合う女性でした。

その先輩が、当時お付き合いしていたのはラグビー部の主将で、リーダー性の強い者同士、お似合いのカップルだとだれもが思っていました。

けれども、二人は大学生になるとすぐに、別れてしまったのです。

その理由は、二人とも主導権を握りたがるから、ケンカが絶えないというものでした。

世紀のカップルが別れたというニュースに、校内は沸きました。

そして、女性の方に避難が殺到しました。

いわく、『女なんだから男を立ててあげたらいいのに』と。

つまりは、女性の方が一歩下がっていればうまくいったのではないかとのことです。

けれども、私は周囲のその意見に、どうも釈然としない気持ちでいました。

男とか女とか、性別以前に人なので、必ずしも女性側が引かなければいけないというわけではないと思います。

男とか女とかではなく、得意な役割をこなせばいいだけのこと。

女性の方がリードが得意なのであれば、『黙って私についてこい』と言ってもいいのではないでしょうか。

二人が破局してしまった理由は色々あるでしょうが、どちらもリーダータイプだったのが要因の一つでもあるようです。

付き合ってみてから、どちらもリーダータイプだとうまくいかないときづいたのでしょう。

恋人というよりも盟友といったポジションのほうがしっくりいったのかもしれません。

そういう経験も大事ですよね。

凹凸という言葉があります。

凹がついていくタイプ、凸が引っ張っていくタイプだとすると、凸凸同士や凹凹同士よりも、やはり凹凸の関係が収まりがいいみたいです。

凸の役目は今まで男性が担い、凹の役目は女性が担うとされてきましたが、本人たちが納得すればどちらでもいいと思うのです。

本来は凹の性質であるのに、男性だからと凸になるようしつけられてきた人もいると思いますが、そのことに違和感があるなら凸の女性を見つけて凹に収まってしまえば、何も問題ないでしょう。

『男だから凸でないといけない』とか、『女だから凹でないといけない』とか、そんな呪縛から解き放たれてみませんか。

レンタル彼女のキャストたちも、引っ張っていくタイプとついていくタイプとどちらもいますので、自分の性質に合わせてキャストを選ぶといいと思います。

ちなみに、前述の先輩カップルは、どちらも凹タイプの相手を見つけて、幸せになっています。