【彼女をレンタルする時代】好きになってくれない人を好きになる

2019年第1回目のブログ更新です。

それなのに、ちょっと耳の痛いタイトルでごめんなさい。

このところずっと、理想ってなんだろうと考えています。

というのも、「理想の人ってどういう人?」と聞かれることがたまにあるのですが、特にないのでうまく答えられないからです。

「特にはいない」と答えると「ウソだ」と言われたりもして、たしかに理想がないのもウソかもなと思ったりもします。

なぜって、やはり意思の疎通がスムーズにできる人のほうがいなと思うと、それが理想ってものなのかなと考えはじめて、『理想ってなんだろう』という答えの出ない旅をすることになるのです。

もちろん、子供の頃はもっと分かりやすく理想がありました。

『タレントの○○さんみたいな人』というのが。

けれども、それはあくまでTVの中の人さなので、本当に理想の人なのかと言われると、それもまた違うような気がしてしまいます。

理想というよりは、自分に都合のいい幻想なのではないかな。

なぜなら、TVで見るような人って、TVでの一面しか見ることはないし、その一面を見ただけで『素敵な人』って思ってしまうからです。

それに、『タレントの○○さん』に似ている人が仮にいたとしても、それは単に似ている人なので、その人に『タレントの○○さん』を求めると、なんか違うなということになってしまいます。

けれども、その理想という幻想を捨てられないせいで、恋愛がうまくいかなくて苦しい思いをしている人は、私の周囲を含めて多いように思います。

というのも、異性に対する理想像がキッチリある人に限って、自分を好きになってくれない人を選んで追いかける傾向があるからです。

例えば、

アイドルの○○ちゃんが現れて、「好き」と言ってくれる

アニメで観たようなシチュエーションで告白をされる

好きなドラマのようなことが現実に起こるかもしれない

タレントの○○ちゃんと偶然に出会うはず

みたいなものやことが、あるわけないと思いつつも心の奥底で諦めきれない人は、自分を好きになってくれる可能性の低い人を、ひたすら追いかけてしまう傾向にあるようです。

芸能人とファンのカップルって、全くいないわけではないので、どうしても夢見ちゃいますよね。

けれども、それはやはり希なことで、『自分の理想通りに素敵な人と恋に落ちたい』という感情は、やはり恋に恋をしている状態なのです。

その状態が楽しいなら、言うことはありません。

妄想の恋愛ほど自分勝手に楽しめるものはないですから。

けれども、片想いを楽しむのではなく、苦しんでしまっている人もいるのです。

もしも、苦しい思いをしてしまっているのであれば、『理想』と『現実』の線引きができるといいのですが…。

理想通りの人なんて、世の中にいないと気づくことができると、途端に楽になります。

けれども、理想通りの人がいないんだということは、世間と関わって人間関係で揉まれないと分からないことなのかもしれません。

人と関わることを避けて生きてしまっていると、どうしても現実に納得するのは難しく、『こんないいことが起こるかもしれない』と、ストレスのない世界を期待するようになってしまいます。

しかし、どんな人間であっても、相手が人である限りは、意見がぶつかったりして受け入れがたい面もあるはず。

特に恋愛となると、どうしても感情的な部分を相手にさらけ出すことになるため、子供っぽい面やイライラしている顔、落ち込んだ姿や怒っている姿を見ることになります。

むしろ、相手のネガティブで嫌な部分を受け入れてあげることが、相手に対する愛情なんだと思うので、『相手に嫌なところなど一切ない』『もしあったとしても認められない』『そんな姿を見たら冷める』というのは、やはり恋に恋している状態ではないかと思うのです。

また、自分の理想が高くて、その理想に外れてしまったら相手を嫌いになってしまうという感情は、実は相手ではなく自分の嫌な部分を受け入れることができないからだったりします。

不思議なことに、自分に自信がないからこそ、自分のことに興味を持っていない人が魅力的に感じるんです。

自分のことを好きじゃないからこそ、自分にないものを持っている人が、とても輝いて見えるんでしょうね。

自分を好きになるというのは、自分をただ甘やかすことではなく、ダメな自分も認めることです。

ダメな自分を受け入れられていない人ほど、好きな人の視界に入りたい気持ちや、好きな人に認めて欲しい気持ちが強くなり、手の届かない人…つまりは自分を好きになってはくれない相手ばかりを好きになってしまうのです。

逆に、自分が完璧ではないこと、人より劣るところがあること、清く正しく生きるなんてできないことが理解できると、他人にも完璧を求めなくなります。

それなので、等身大の自分を受け入れることができると、他人のことも受け入れることができる心の広さが得られるのです。

つまるところ、やっぱり理想なんてただの妄想なのでしょう。

そうであれば、頭で勝手に思い描く理想は引き下げたほうが幸せなのではないかと思うのです。

ただ、理想の相手を頭の中で妄想して楽しめるのであれば、それはそれで楽しんだらいいと思います。

たとえそれが二次元であろうと、あなたの自由なのですから。

そうではなく、リアルな彼女が欲しいとか結婚をしたいと思っているなら、妄想から一歩踏み出してみてはどうでしょうか。

『理想』と『現実』の線引きをすることは必要だと言いましたが、優しく線を引くことはできます。

なるべくあなたの理想でいたいと思うレンタル彼女は、優しい線引きなんじゃないかと思うのです。

特に異性や恋愛に不慣れであれば、年齢も在籍歴も若いキャストと釣り合いが取れやすいので、デビューからまだ日の浅いキャストをおすすめしますよ。