できない子ほど可愛い✨

ご存知の方もいると思いますが、2才になるワンちゃんを飼っています。

ペキニーズとチワワのミックスのオレオちゃん❤

目にいれても痛くないくらい愛らしいです!

とってもとっても可愛いワンちゃんなんですが、動物としては欠陥品のようなんですよね。

身体的に『臍ヘルニア』という持病持ちなのもあるのですが、引きこもりが激しくて、お散歩に行きません。

彼(オレオちゃん)にとって、外は怖いところなんでしょう。

5メートルも歩けば、その日の大ニュースになります!

初めての場所や足の感触の悪い場所では一歩も歩かなかったり、お気に入りのバッグに1日中入りっぱなしの時もあります。

ペットショップにいたときからそうでした。

こんなに可愛いのに、なかなか買い手がつかなかったのは、この子の異常なまでに内向的なところとか、無表情なところにあるのかなと思います。

ペットショップでだっこをさせてもらった時は、こわばった顔をして私の腕の中でずっと震えていて、とても可哀想でした。

けれども、そのせいで『お世話しなきゃ』という気分にさせられたのです。

おそらく、母性本能がくすぐられちゃったんでしょうね。

なにもできない、一人では生きていけない子だからこそ、すごく可愛いのです。

でもこの『できない子ほど可愛い』というのは、真理を突いた言葉でもあるなと思います。

もちろん、何でもすいすいできちゃう人の方が、人としての評価は高いのですが、できない子はその分かかりきりになって教えるので、愛情が生まれやすいんだろうなと思います。

くわえて、人は自分にないものを補い合って生きているので、欠けているところのある人の力になってあげることで、優しい気持ちも生まれるのかなと感じます。

私は欠けているところは多いものの、昔からわがままを言わない手のかからない子供でした。

そのため、周囲の大人から『あの子は一人で大丈夫』と思われて、放任されてきたなと思います。

その結果、淋しい子供時代を過ごしましたが、それは大人に頼らなかった自分も悪いなと今なら思えます。

以前はわがままを言うことで自分の意見を通す同年代の子を見ると『嫌だな』と思っていましたが、その反面『いいな』と思っていたのも事実。

それなので、自分のできる方法で意見を言うことを覚え、できないことは「できない」と言うようになったら、意外にも周囲の人が手を貸してくれたり、その結果コミュニケーションが密になってお互いの信頼感が高まったりと、いいことづくめでした。

それができるようになると、わがままを言って融通を利かせようという方法を取る人が『嫌』でも『うらやましい』でもなく、なんだか『可哀想』に思えてきました。

きっと、価値観の違う人と自分の間にきっちりした線引きができたからだと思います。

国が違えば文化が違うのと一緒で、『私と違うんだ』と思うことで、相手の言動が気にならなくなりました。

今では我を通す人を見ると、『どうしてそうなっちゃうかな』『この人は一人で生きていけるのかな』と、心配になってしまいます。

完璧な人は素晴らしいし、きっと優勝な成績も残すのでしょう。

けれども、記録は残れど記憶に残りにくいこともあるなと感じます。

愛犬の話に戻ると、うちのオレオちゃんは『お手』も『ふせ』もできませんが、本当に可愛くて仕方がありません。