話ベタの必殺技、おうむ返し

この何回か、話ベタさんのために、お話をスムーズに進めるコツをお伝えしてきました。

けれども、それでもキャッチボールが難しいという人は、『おうむ返し』を習得しましょう!

おうむ返しというのは、相手のしゃべった言葉尻をそのまま返すことです。

例えば

『昨日観た映画がとても泣けてね……』

と、相手が言ったなら『泣けたんですね』と返すことをおうむ返しと言います。

相手と会話をしていて、『さっき電車の中でおかしなことがあって……』と言われたとします。

『へー』の一言で終わらせてしまうと、キャッチボールにならないため、会話はなかなか盛り上がりません。

かといって、『さっき電車の中でおかしなことがあって……』と相手に言われても、とっさにいい返しが連想できない。

そんな時には

相手『さっき電車の中でおかしなことがあって』

話ベタさん『おかしなことがあったんですか』

と、相手の言葉をそのままお返ししましょう。

相手から話かけてきたので、合いの手さえ入れることができれば、相手のペースで会話は繋がっていきます。

ただ、ここで注意しないといけないのは、どうでもいいところをおうむ返ししないことです。

相手『さっき電車の中でおかしなことがあって』

話ベタさん『電車に乗ってきたんですか!?』

と言ってしまったら、相手の人は心の中で『そこじゃねーよ』とツッコミを入れることでしょう。

もしも、相手が『嫌なことがあって悲しい』とお話したなら、おうむ返しする部分は『悲しいですね』であって、決して『嫌なことがあったんですね』ではありません。

おうむ返しとは何かというと、あなたの気持ちに寄り添っていますよというサインなのです。

それなので、事実や情報の部分ではなく、気持ちや感情の部分を汲み取ってあげましょう。

特に女性と会話をする時は、感情の共有が大切です。

『女性は共感の生き物だ』っていう言葉を聞いたことないですか?

女性とのお話は『何があったか』より『どう感じたか』が大切になってくるので、『悲しい』と言ったら『悲しい気持ち』を聞いてあげることが大切になってくるのです。

それなので、女性が『嬉しい』と言ったら『嬉しい気持ち』の部分を、『悔しい』と言ったら『悔しい気持ち』の部分を上手におうむ返しできるように、日頃から練習してみましょう。

それが適材適所に出るようになったら、もう怖いものナシです!