前回のブログでは、『話ベタな人ほど自分が話をすることでその場を盛り上げようとする』といったことを書きました。
それって、言い方を変えると、『お話をしている相手に興味を持っていない』ということでもあります。
相手にお話をさせることができない(上手に質問を振れない)から、会話が盛り上がらないのです。
話ベタさんでも準備のいい人は、あらかじめ会話をシュミレーションして、相手に聞くことを用意していたりします。
すると…
話ベタさん「趣味はなんですか?」
相手「最近、スポーツをはじめました」
話ベタさん「そうですか。……映画は見ますか?」
といった事態に陥ります。
相手に趣味を尋ね、相手は『スポーツをはじめた』と言っているのに、『どんなスポーツですか?』とはならず、次に用意してきた質問を振るからそうなってしまうのです。
どうしても会話が浮かばない時のために、質問を、用意しておくのはいいでしょう。
けれども、質問に頼ると相手の話を聞くより、自分が次に質問をすることで頭がいっぱいになってしまうので、あまりおすすめはできません。
それなので、会話を続ける鉄則は、『相手の話をよく聞く』こと。
「最近、スポーツをはじめました」と、相手が言ったなら、そのスポーツについて尋ねましょう。
話ベタさん「何のスポーツですか?」
相手「テニスです」
ここで、自分のやったことのないスポーツが出てくると、会話が止まってしまう人が多いです。
けれども、自分が知らないことこそ、相手に話をさせるチャンスなのです!
話ベタさん「テニスですか。やったことないのでルールが分からないんです。どういうルールなんですか?」
と、聞くことができれば、相手はテニスをやっている人なので、ルールを教えてくれます。
また、別の例では…
話ベタさん「お休みの日は何をしてますか?」
相手「基本寝てます」
これは困った返しですね。
そういう時は、頭の中で連想ゲームをしましょう。
寝るなら布団かベッドかな。
休みの日にまで寝るのは、仕事がキツいのかな。
前の日に遅くまで起きて何かしているのかな。
本当に寝ているのではなく、だらだら過ごしちゃうのかな。
と、『休みの日に寝る』という行為からも、これほどのことが連想できるので、それを順に聞いていけばいいのです。
その結果…
話ベタさん「寝る時は布団派ですか? ベッド派ですか?」
相手「今は、ソファーなんですよ」
と、意外な答えが出るかもしれません。
話ベタさんの想定外の答えに「えっ」て驚くと、相手の方は「実は引っ越したばかりで、部屋に合うベッドを探していて……。というのも……」
と、相手の旬な話題にヒットしたなら、会話は勝手に展開されていきます。
この時はぼんやり相手の話を聞くのではなく、次に自分がしゃべる番になったら何を聞こうかと考えながら、相手の会話をしっかり聞くようにしてください。
会話は何を話すかではなく、何を質問するかなのです。
それに慣れてくると、『聞き上手』と言われるようになりますよ。