“レンタル彼女は、あなたの彼女としてあなたに接します”
では、彼女……ひいては恋人って、なんでしょう?
ウキウキ♪
ドキドキ☆
するような相手?
たしかに、十代の頃を振り返ってみると、トキメキのようなものを求めていました。
朝から好きな相手と言葉を交わすことができたら、それだけで1日が楽しいとか、バレンタインはどうしようとか、彼の好きなアーティストを聴いてみるとか。
いかにも少女漫画にありそうな恋愛模様です♪
でもそれって、『○○さんのことが好き』なんじゃなくて、恋愛している自分が好き、なんでしょうね。
十代の頃は、それで良かったのだと思います。
『初恋は実りにくい』といいますが、はじめての恋が成就しにくいのではなく、この頃にする恋は自己中心的だから、なかなかいい関係が築けないという意味なんでしょう。
『気づいてほしい』『優しくしてほしい』『好きになってほしい』って気持ちはまさに自分の都合で、相手のことなど考えていませんよね。
でも、そうやって一方的な気持ちを相手にぶつけて失敗をするからこそ、異性との向き合い方を覚えたり、理解することや受け入れることを学んだり、相手を慮ることを知ることができるのだと思います。
そんな経験を経て大人になった今、恋人とはどういう間柄をいうのかと問われたら、楽しい時を一緒に過ごすだけの相手ではないなと思います。
むしろ、相手が辛い時に力になったり、相手の欠点ごと受け入れたりと、相手の飾らない姿を認めてあげられるのが恋人という存在かなと感じています。
特に今は、一億総パパラッチと言われる時代で、一般人ですらやり玉に上がって、知らない人からの悪意を向けられてしまうことが起こり得るため、なかなか本音が言いにくいという人も多いのではないでしょうか。
素敵な女性を素直に誉めたら『セクハラ』と言われかねないし、自分の功績を口にすれば、妬みの強い人から攻撃をされかねません。
私がお会いしたお客様の中でも、学校や塾の先生、お医者さん、経営者、芸能・著名人の方などは、お仕事をする上での顔や地位があるせいで、なかなか本音を言えないことがあるようです。
また、そういう人は、人に話したいのに話せない秘密を一つ二つ抱えていたりもします。
社会に対してお仕事で見せている顔も『自分』なのでしょうが、周囲への影響など気にせずに言いたいことを言える場所がないと息苦しくなってしまいますからね。
それどころか、自分というものがなんだか分からなくなりそうです。
そんな時は、この『恋人として一緒に過ごすレンタル彼女』を思い出してください。
あなたが普段どんな自分で振るまっているかなんて、私たちは知りません。
だからこそ、一緒にいる間は見せたい自分で過ごしてくれればいいのです。
過去には女装して来られた人もいますので、どんなあなたを見たとしても、そう驚かずに受け入れられるはずです。
ありのままの自分が受け入れられた時の充足感を、ぜひとも味わってほしいなと思っています。