過去こと。

 

 

私は物心ついた時から男の人が苦手でした。

小さい頃は家族に守られていても、

学校となると守ってくれるひとはいません。

 

声も体格も自分よりも大きく、

廊下を走ってきたり、何かを投げたり、

なにを考えているのかもわからなくて、

怖いなって思っていました。

 

当時は教室の端っこで過ごすような

おとなしく、細々と生きていました。

 

ただ、男の人が苦手、すこし怖い

というのをお友達に打ち明けても

あまり理解してもらえず

「なにそれ?普通に話せばいいじゃん」と。

さらに、あまり親しくない人に知られた時は

「男の人が苦手って言って可愛こぶってる」

と言われました。

 

可愛こぶってるだけであれば

苦労はしないです。

その頃から、自分の居場所がないように

感じていました。

居場所に困ると、

学校に行くのも億劫になります。

その時はがんばれなくて

あまり学校に行けませんでした。

そして、高校の時

学校からの帰り道でしらない男の人に

追いかけられたんです。

私は自転車に乗っていたので

無事だったのですが

右横から突然前にでてきたので

かなり至近距離で、

言葉にならないくらい怖かったんです。

この日を境に、

近くに男の人がいるのさえ怖くなり

全く学校にいけなくなりました。

外出もできないくらいに追い詰められ

さらに自分の存在意義を見失いました。

 

ただ、この時の自分を支えてくれたのが

私のままでした。

極力外に連れ出そうと、

お散歩やお買い物に誘ってくれたり、

5分のお散歩から、

少しずつ時間を増やしたり、

下を見て歩かないように

公園に連れて行ってくれました。

 

ちょうどこの時期が夏休みだったので、

夏休み明けの学校は

ちゃんと登校できるまでは回復しました。

 

また細々と生きていき、卒業しました。

 

男の人に対しての恐怖がなくなったのは

卒業してから、

私のお父さんと会う機会があったこと。

元々私が小さい頃に離婚しているので

会うことはないのですが、

機会がありごはんに行きました。

 

ずっと、

“大好きなままに酷いことをして泣かせたり、子供に対して愛情のない怖いお父さん”

の印象は

“どう子供に対して愛情を示していいのかわからない不器用な人”なんだと気づきました。

ほんとうに私が困っていた悩みを

一生懸命解決しようと

遠回しに努力していてくれてました。

 

今まで拒否していたお父さんを

1度受け入れたことによって

お父さん自身も、もう大丈夫なんだと気づき

一緒にお話をして笑うこともできました。

 

確かに怖いこともありました。

しかし、

私の思い込みも少なからずありました。

勝手に怖いと思い込み、

なにも受け入れず否定し続け

苦手を避けて生きていました。

 

向き合う、受け入れるというのは

簡単そうですがとても難しく、

ひとりでは出来ないことだと思います。

 

だからこそ、

助けてくれた人、力になってくれた人、話を聞いてくれた人、関わってくれた全ての人に感謝をしています。

恐怖も苦手も

悪いことだとは思っていません。

むしろ前に進めるチャンスを握っていると

私は思っています。

 

なにかひとつ環境が違ったり

欠けていたりしたら

今の自分はいませんでした。

 

少しずつでいいんです、前に進むのは。

 

もし同じようなわだかまりがあれば

一歩ずつ、焦らずに

一緒に悩ませてください。

 

 

星野ゆめ