理想と現実の狭間で

人生は、数字で評価される事が多いものです。

スポーツテスト、テストの成績、仕事の成績、売上、視聴率…

数字で評価されるというのは、その間にある努力というのはあまり見られない事が多いです。
というより世の中が結果主義なので、真ん中の過程はスルーされがちです。

もちろん結果を出すことは大事ですが、結果が全てだという考えに「そうですね」と簡単には言いたくありません。

でも、数字というのは分かりやすい指標になってしまうなと、そして分かりやすいからこそ目指しやすいなと思うところもあります。

数字と目標

例えば、スポーツ


得点を高くする
得点を入れる
何秒で走れるようにする
体重制限をかける

こうして、わりと数字で目標を決められる事が多いと思います。

では、自分の『人生の目標』で考えた時はどうでしょうか?

ふんわりと
お金持ちになりたいな
人から認められるような仕事をしたいな
なにか自分が誇れるものがほしいな
そう考える人は多いのではないかなと思います。

そう、ふんわりと。

もちろん営業さんがお仕事で「これだけの売上を立てろ」と言われれば数字で目標を立てることになります。

でもこれは目の前の仕事の話。大きく自分の人生そのもので考えると、その仕事は通過点でしかないから、自分なりに人生の目標は立てていかなければいけません。

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私たちが受けてきた義務教育では、
「集団行動をしなさい」「人の迷惑にならないようにしなさい」「協調性を育みましょう」といった対人関係に重きを置いている部分が多いと思います。

社会に出たあとの事は、あまり教えてくれません。

「こういう事はしない方がいい」と大人の経験則で注意をしてくれる事はたくさんあるとは思います。
でも「こうやって社会で生きていくのよ」「こうやって自分で人生の目標を立てるのよ」というところまでは教えてくれません。

だから、学生時代が終わった時に、急に行き止まりに来てしまったかのように感じてしまうんだと思います。

ただただ学校に行っていればいいだけの、レールを歩くだけの反復の日々。
特に深く考えなくても親元にいれば何とかなっていた日々。

そんなオートモードな日々から、急に見放されたかのように「あとは頑張れよ」と言われる。

でも、「頑張れよ」って…何をどう頑張るの?

自分のことは意外と自分じゃ分からないんだから、そこは教えてよ。

急に一人立ちなの?

そんな思いが巡りますが、まあ意外と毎日は無難に過ぎるもので、急に見放されても「仕事もしてるし、けっこう自立してるんじゃない?」なんて思ったりする事もあります。

理想と現実

けれども、やっぱりふと『自分の人生の目標』を立てて実行するというのは難しいなって思う時があるんです。

それはきっと『自分の理想』と『現実』が一致していないから(というか理想への向かい方が分からないから)だと思います。

例えば、私が「さんまさんみたいになる」と目標を立てたとします。

さんまさんのようになるためには
まず何をしなければならないのか、
どうすれば自分が周りに認めてもらえるのか。
それを自分の力で探さなければいけません。

その方法は、どれが正解かは分からないし、どれかが不正解になる可能性もある。
つまりまず現実の自分と向き合いながら、そしてリスクを背負いながら、自分の人生を考えなければいけないんです。

そして、社会に出てしまうと『理想』を追い求めるべきか『現実』をそのまま受け入れていくべきか、リスク(時間との戦いや、効率的な問題も含めて)をどうしても考えながらの行動になってしまいます。

そうして焦っている時に周りの誰かが輝いていると、自分は影の人であるように思えてき『理想』と『現実』の狭間にいつのまにか立っている。
なんて事があります。

結局どうしたらいいのか分からない

こう考えてみると、何が必要なのか具体的な目標を考えるよりも、あれ?意外と数字で目標を示してくれた方が簡単なんじゃないか?そんな気がしてきます。

「はい、あなたの理想はここですね。はい、それで現実は今ココ。だからこれからこの数字を目標に頑張ってねー!」
と簡単に自分の人生の地図が示されればいいのに。

体重計くらい簡単に、乗れば分かるっていう機械があればいいのに…。

理想とかけ離れていても、自分を責めないこと

でも、そんなうまい事いきませんよね。

自分の事は自分で考えなければいけないから。
だからこそ、思い悩みます。

自分に出来るのだろうか
自分は立派な人間になれるのだろうか

もやもやとした時間は必ず出てきます。

けれど一概にももやもやな時間がいけないとは言い切れないですよね。

理想も現実もあるから自分は成長出来る、
理想を追い求めなくなった時、現実に満足した時、自分の成長はストップしてしまう。

だから、理想と現実の狭間にいることは決してマイナスな事ではなく、むしろプラスに作用するんだって思います。

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周りと比べてしまったり
現在の自分を否定してしまったり
理想と現実に思い悩んだり

そんな時もあると思います。

でもそれは無駄なことなんかじゃなくて、自分が変わるために実は必要な事だったりするんですよね。

以前、私が尊敬する仕事人間の人に聞いたことがあります。
「仕事が出来て、自分にしか出来ないような仕事をしていて、そして成績も良い。だから不安なんてないよね?」

その人は
「そんな事ない、むしろ不安が多い。いつ自分が周りから不要とみなされるかは分からないし、実はいつも怖いよ。」

「だけど、私はその考えって必要だと思ってるんだよね。怖いっていう気持ちがあるから頑張れてるんだよ。だから私はある程度自分に負荷が掛かっているっていうのはいいことだと思ってる」


私は、その人に忘れていた気持ちを思い出させてもらったような気がしました。

確かに私たちは不安をなくすために、自分の理想に近付けるために頑張っているんだけど、でも不安がなくなった時はもしかしたら成長も止まるのかもしれない。

辛いことがあるのが人生だけど、でもそれも悪くはない。

勉強をしながら毎日生きていくんだな、そう思い出しました。

みなさんも自分の不甲斐なさにイライラしてしまうこと、理想と現実の差に嫌気がさすこと、自分の無力さを思い知ること、色々なことがあると思います。

でも、自分を責め立てたりしないでくださいね。
自分を大事に出来るのは自分です。

ついついマイナスのスパイラルにハマることもあるかもしれません。
でも、自分のペースでやっていけばいいんです。

思い悩んだ時には「これも成長のうち」って考えて、少しでも早くプラスの思考に切り替えられたら良いなって思います。