「頑張らないと」は危険信号

気がつけばもう10月も下旬…。

今年はそんなにハロウィンの規模は大きくないのかな?と思いつつ、やっぱり渋谷や六本木には近付きたくないなと勝手に防衛本能が働いている、そんな10月下旬の私です。

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みなさんは今「頑張らなきゃ」って思っていますか?

何に対して思っていますか?

「頑張って仕事しないと」「頑張って勉強しないと」「頑張ってみんなと話さないと」

この言葉は武器にもなれば凶器にもなるとっても扱いが難しい言葉だと私は思います。
でもだからこそ、とてもステキな言葉だとも思います。

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私の友達には、鬱から立ち直った子がいます。

その子は今、とても元気です。
もちろん辛いことがある日もあるけど、自分がやりたいことをやっていて、私の目には輝いて見えます。

多分、その子に会ったらみんな「え?うつ病だったの…?」とビックリするかもしれません。
(正確には躁鬱)

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その友達とは、高校の部活(吹奏楽部)が一緒でした。

クラスは違うので、会うのはほぼ部活の時。
だから私は彼女が保健室登校気味だった事を知りませんでした。

部活にいる時は明るく、少しワガママ。
少し強気な一面もありました。

だから、たまたまその子のクラスを訪問した際に驚いた事を覚えています。

「あれ?どこにいるんだろう…?」

その日は保健室ではなく教室にいましたが、なんとも影が薄く、目立たないようにひっそりと座っている、そんな印象を受けました。

部活の時とは全く違う雰囲気、表情、オーラ、その全てに私は驚きました。

その子に用事があったわけではなかったので話しかけなかったのですが、
話しかけなかったことが正解か(教室ではひっそりと過ごしたいだろうから)、
それとも話しかけるのが正解だったのか(1人では心細いかもしれないから)
その時の私には判断が出来ませんでした。
(今も正解は分かりません)

それからほどなくして、というわけではなく、割とずっと保健室と教室を交互に行き来していたようでした。

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なぜ、その子が保健室と教室を行き来しているのかを知ったのは、その子のクラスを訪問したすぐ後でした。

私とその子は楽器のパート練習で一緒になる機会も多く、一緒に帰ることも増えていたので本人から聞く機会があったんです。

とても驚き、そしてつい「こんなに今は楽しそうにしているのにね」と何の悪気もなく私は言ってしまったんです。

そうすると彼女は「そうだよね、教室では気持ちが落ちて、家では怒りっぽくなって。躁鬱って言うみたい」と答えました。

ソウウツ???
なんだそれは…と思い調べ、親にも聞いたのを覚えています。

今でこそ彼女は「医者なんてみんな鬱診断するもんだよ」なんて言っていますが、当時家で落ち込む時は、ベッドから起き上がれないくらい本当に何もする気が起きなかったようです。

躁状態(ハイ)、鬱状態(落ちる)
これを繰り返しているだけでも、かなり気力を消耗していたと思います。

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ふと先日「よく鬱から抜け出せたよね」と聞きました。

(彼女は高校卒業と同時に、鬱ともおさらばしていたのですが、理由をきちんと聞いたことはありませんでした)

「あの時はイジメられてたってわけじゃないけど、なんか周りと溶け込めなくて悩んでたんだよね。でも、もう人間関係なんてどうでも良いやって思ったら楽になった。」

彼女はそう答えました。

そして

「自分に『頑張らなくて良いんだよ』って言い聞かせた。だって、誰のために頑張るの?周りのため?自分のため?自分のためだったら、頑張る必要なんてなくない?って思った。」

「私が苦しんでいたとしても同級生はなんも感じなかったと思うし、周りの顔色を伺いながら大学に行ってもまた同じ道を辿るだけ。そんなのアホくさいって思った。」

「私は人間関係を捨てたんだよ」

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人間関係を捨てる

すごい言葉だと思います。

だって人は、人と関わることでしか生きていけないから(と私は思っています)。

もちろんその子が言っていたのは、孤独になるということではありません。

自分が楽に生きるために、人間関係を取捨選択していったということです。

取捨選択なんて言うと、ちょっと酷く感じる人もいるかもしれませんが、彼女は人一倍相手が感じる気持ちを察しているので、相手が傷つく事は言いません。

ただ自分が傷つく可能性がある、疲れる可能性がある、関係からフェードアウトしていっているということです。

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彼女も最初は『頑張る』という気持ちでやっていたようです。

でもその頑張るという言葉に押しつぶされ、自分を苦しめてしまっていた、と振り返りました。

『頑張る』という気持ちが、『頑張らないと』に変わった時には自分を失いつつある時だとも言いました。

頑張る
その一言には、良い意味で自分を追い込む頑張るもあります。

でも、頑張りたくもないのに、もう弱っているのに、頑張ると意気込むのは危険信号ではないか。そう、悟ったようです。

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ほぼ、彼女の言葉を借りる形になっていますが『頑張る』には二面性があるから、魔法の言葉にも悪魔の言葉にもなると思います。

悪魔が優ってきた時『頑張らないと…』と自分を悪いように追い込み、いつのまにか自然と自分を責めてしまっている、そういう言葉に進化した時が怖いです。

でも、頑張る事は決して悪いことではないし、人が成長するためには絶対に必要な事ですよね。

人間関係と同じように『頑張る』とうまく付き合うことが、自分の力を上手く発揮していく鍵なのかもしれません。

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と、言葉では簡単に書けますが実際には難しいです。

自分の限界とか追い込むポイントとか頑張れるポイントとか、そういったものはなかなか確実にこれだ!とは見つけられないですよね。

ただ、これだけはみなさんに伝えたいのが
応援はしているけど、自分を壊すくらいに追い込まないで
という事です。

元気でいること、それが一番大事!

…これはお母さんの受け売りなんですけどね。


みなさん、たまには頑張らなくても良い日を作ってみてくださいね。