少女琴乃の作文教室

暑いですね

そろそろ夏休みですか、そうですか。
夏休みの宿題、大変だったなぁ。


私、今まで生きてきて自慢できることはそんなに多くありませんが昔から文章を書くのが好きなので小学一年生から高校三年生まで読書感想文で学校代表に選ばれてました。(ドヤ顔)


あれはね、コツがあるんです。
ぜひ知り合いの読書感想文が嫌いな子に教えてあげてください。

まず、できるだけその時の時流にあった少し重めの本を選びます。
できれば、いじめ、学級崩壊、親との不仲、非行などの題材のもの。


まず、簡単に主人公と自分との間の共通点をいくつか書き、主人公と同様世間に絶望し、斜に構えたような、大人に反逆するようなことを書いた後に、丸く収まる結末を読んで、価値観が変わった、大人や世間一般は正しい、だからこれからは道を外れるようなことは考えず真面目にいきていこうと学んだ

そんなことを書いておくととりあえず学校代表にはなれます。山口県限定かもしれませんが。

 

大人なんてのは結局、自分の思い通りになるものが好きなんでしょうね。
危うい時期の子供が、ぶっ飛んだことを考えかけてるある日、ある本と出会って自分たちのコントロールしやすい『良い子』に成長してくれたことがわかるから。

それがわかってからはずっと夏休みはそれをしてました。マニュアル通りにやればいいだけなので読書感想文は30分くらいで終わらせてました。


賞を取ると親がご褒美に本を大量に買ってくれたのもそんな姑息な手を使っていた理由の一つです。全国予選くらいまで行ったときに30冊くらいの本を買ってもらったことがあります。

 

本、好きなので。
それは嘘じゃなかったです。
感想文には思ってもないことばかり書いてましたけど。

しょうもない理論に則って大人のご機嫌をとってしょうもない作文を書いていれば、しょうもない大人と親を喜ばすことができる、


そう思って冷めに冷めきった少女琴乃、

あるときに珍しく少しだけ本気を出して書いた作文があったんです。


昔から母の仕事の関係でセクシャルマイノリティの方やHIV患者の方と関わる機会が多くありました。


昔よりマシになったとはいえ差別や偏見がまだなくならない世の中。
HIVなんて、同性愛者特有の病だなんて思われてたこともあるくらい。
間違った知識で感染を広げてしまったという負の歴史もあります。


だからこそ、私は本気で無知は罪だと思っています。


まあ、そんな風なことを作文に書いてそれが 優秀作品に選ばれたんです。


初めて最初から最後まで自分の気持ちを、心を、大人ウケだとか打算無しで書いたものだったのでそれが認められたのは素直に、本当に嬉しかったです。


その作文の賞は最優秀賞だと、とあるイベントで数百人規模の人の前でその作文をスピーチという形で発表するというものでした。


私の作品と、もう一つの作品が候補に残っているという話を担当の国語教師から教えられ、柄にもなく自分の思いを人に伝えられる、それで誰かの意識が変わるなんてこと、当たり前じゃないだろうけどそれができるなら世界はより良い形に変わっていくのではないかなんてことを幼心に考えていました。


しかし結果は私ではない作品が最優秀賞に。


とても残念でした。


その人の書いた作品はいじめに関する作品。
メダカの世界でもいじめがあること、自身もいじめられていたことなどを、お話しされていました。

正直全く記憶に残ってません。

つまらなかったから。
どこかで読んだような記憶がありました。


いじめはなくならない、けど手をこまねいているわけにはいきません


とドヤ顔で喋る彼に対してえらい難しい表現を使うなぁなんて意地悪な気持ちで見てました。


なぜ私がここまでいうかというと悔しさで逆恨みしているわけではありません。

この話には続きがあるんです。


授賞式から数週間経ったとき、国語教師から呼び出されました。

実は、ととても話づらそうに口を開いた教師から聞かされたのは、最優秀賞の作文が盗作だったというものでした。


何年か前に賞をとった読書感想文の、本当にそのままの作文だったそうです。


賞は取り消しになった旨と、
なぜだか宮地に申し訳ないことをしたという言葉をもらいました。


いや、謝られても、、

という気持ちを抱いたのを覚えてます。

ただただ、許せない気持ちになりました。

いや、悪いのはその盗作に気づけなかった大人たちなのかもしれません。

宿題を早く終わらせたい気持ちでどこかで見た作文をそのまま真似て書いたものが賞をとってしまい引き返せなくなった彼もまた被害者なのかもしれません。


けど、気持ちのこもってない作文を喋るくらいなら、その権利を私にくれればよかったのにとも思いました。

空っぽの話をするくらいなら、上手じゃないかもしれない、誰もが興味を示す話じゃないかもしれない、だけど私の本心の言葉を喋らせて欲しかった、


そう思いました。

自分の努力ではどうしようもなかった部分だけに、悔しい気持ちは今でも残っています。


だけど、同時にこれはバチが当たったのかもしれないとも考えました。

思ってもないことを読書感想文として書いていた罰なのかもしれないと。

その出来事があってから、私は思ってもないことを言葉にすることをやめました。

ブログも、全て本心です。

男性ウケなるものを意識するなら書くべきことではないことも書いているかもしれません。

可愛いと思われるようなことを書いた方が、私に会いたいと思ってくれる人が多いのかもしれません。


けど、私は文章で嘘をつきたくないという気持ちが強いです。
特に自分の気持ちを表すときに。

だからたまに『ブログが矛盾してる』と意地悪なことを言われることもあるのですが人間ですもの、その時々で考え方や意見が変わることくらいあります。

きゅうりなんて人間の食べるものじゃないと思っていた人が、とても美味しい浅漬けを食べてきゅうりを大好きになるなんてよくあることじゃありませんか。

その時の本心を、ブログに書いてます。

だから矛盾を指摘するような野暮はお控えくださいませね。

 

夏休みに読書感想文で苦戦してる方々、ぜひ素晴らしい作品に対して自分の心で感じたことを、どんなに拙い言葉でも構いません、自分の言葉で書いてみてください。

その時感じた気持ちは、その時にしか書けないものですから。

 

 

琴でした。